インドライオンとSDGs🦁
こんにちは!金成、川﨑です!
皆様は横浜市の桜木町駅近くにある野毛山動物園をご存じでしょうか?
みなとみらい21地区を眼下に見下ろす高台に位置する野毛山公園内にあり、入園無料というファミリーにはとても良心的な動物園です!
2021年に創業70周年を迎え、「誰もが気軽に訪れ、楽しめる動物園であり、小さな子どもがはじめて動物に出会い、ふれあい、命を感じる動物園」として長く横浜市民に愛されています✨
開園当時は遊園地と併設され、サルの電車やインドゾウが芸などを行い、市民の楽しむ場として大きく貢献していたそうですが、現在は環境教育を学べる教育施設としての役割や希少動物の保全調査・研究を行う施設へと変化しています。
私の娘たちも学校・幼稚園の遠足やプライベートで幾度となく訪れ、新しい発見があり楽しませてもらってます🎵
その野毛山動物園のインドライオンのオス「ラージャー」が先月6月30日に死亡したと発表されました😭
「野毛山の王子」という愛称で親しまれていたラージャーは、2008年2月によこはま動物園ズーラシアで誕生し、2014年に移動してきました。
死因は腎不全とみられ、猫によくみられる疾患で、加齢とともに罹患率が高まる病気だそうです。
昨年から慢性腎不全で治療を続けてきましたが、大型ネコ科動物としては長寿である16歳で生涯を終える結果となりました。
<参照>ありがとうラージャー|動物トピックス|ブログ|野毛山動物園公式サイト|公益財団法人 横浜市緑の協会 (hama-midorinokyokai.or.jp)より
インドライオンは国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで「絶滅危惧(近い将来、野生での絶滅の危険性が高いもの)」に区分されており、国内で見られるのはズーラシアの3頭のみとなっています💦
今回のラージャーの死は病気によるもので避けられないことではありますが、絶滅危惧種に認定されている動物が減っていってしまうのは悲しいですよね。。
少し遠回りしましたが、本日は「絶滅危惧種」に関わるお話ししようと思います🐘🐒🐇
日本は島国で世界の国々と比べても面積の狭い国ですが、自然が豊かであることが特徴です。
そのため、日本には9万種を超える生き物が生息していますが、そのうちの3,500種以上が絶滅危惧種です。
一部紹介すると、イリオモテヤマネコやラッコ、トキ、アオウミガメや、オオクワガタなど身近に生息していたり、よく耳にする生物も絶滅の危惧に瀕している状況なのです。
世界的に絶滅危惧種は年々増加傾向にあり、日本でもその種類が増え続けています。
現代は絶滅のスピードが過去にないほど加速しており、その点も含めて問題視されています。
生物が絶滅する原因は複数ありますが、なかでも人間の活動や環境破壊が大きく関わっています。
生物種の絶滅は1975年以降急速に増え続けており、環境問題の深刻化にともなっているといえるでしょう。
世界中で生物の生命を脅かす原因となっている理由は以下のとおりです。
密猟・乱獲
人間による捕獲や乱獲は、直接的に生物の生存を脅かします。世界中で、ペットや装飾利用などを目的とする野生生物の取引が行われています。過去には、東南アジアから日本へカワウソが密輸される事件が発生したこともあったそうです。カメやヘビをはじめとする南西諸島の固有種が、捕獲が禁止されているのにもかかわらず取引されている現状もあるなど、人間の需要があるころで野生生物が捕獲され、売買・譲渡されています。
また、世界的には国際組織犯罪グループによるアフリカゾウの密猟が行われており、環境省では近年国内における象牙製品の密輸事例は確認されていないとしていますが、世界的にみると密猟のために犠牲になる野生生物が多く存在しているのです。
密猟や乱獲は、野生生物を絶滅に追いやる行為そのものです。過去にはこれを理由に大きく数を減らした生物がいるということを肝に銘じておかなければなりません。
森林伐採
絶滅危惧種の多くは、生息地の環境が悪くなったり変化したりすることで、生命を脅かされています。人間に例えるのならば、自分の家が破壊されるのと同様で、生きていくことが困難になってしまいます。
森林は野生生物の宝庫であり、森林伐採が行われると、多くの生物たちが行き場を失ってしまいます。日本を含め、さまざまな国で開発や生産のための森林伐採が行われてきた事実がある。
日本は国土の67%が森林であり、森林率が高い国のひとつであり、森林の恵みによって野生生物や固有種が多く生息していることもわかっています。野生生物の宝庫である森林が減少し、生物環境が悪化すると、生態系が大きく崩れる可能性も考えられます。
地球温暖化
IUCNが発表しているレッドリストでは、野生生物を苦しめる要因のひとつとして「気候変動」が挙げられています。気候変動による影響を受けている絶滅危惧種は、2000年時点で15種、2015年には2,000種、2020年には4,000種超と、ものすごいスピードで推移しており、地球温暖化による気候変動が野生生物を絶滅に追いやる要因のひとつであることを裏付けています。地球温暖化が進むと、生息環境が変化します。生物たちは生きていくために適応できなければ、絶滅してしまうでしょう。
上記の内容を見ていると、最近よく耳にする「SDGs」と絶滅危惧種には深い関連があることにお気づきでしょうか?
実は、SDGsの17の目標のうち目標15「陸の豊かさも守ろう」が絶滅危惧種の保全についても含まれているのです。
人間の活動と気候言動が起因となる森林破壊や陸地の砂漠化を阻止することが、生態系を守ることに繋がり、絶滅種の増加を食い止めることができます。
ただ、森林破壊や砂漠化を阻止すると聞くと問題の規模が大きすぎて、具体的に何に気をつければよいのか分かりにくいですよね💦
でも実は私たちに取り組めることもありますので、ご紹介します💡✨
資源を大切にする(5R)
私たちが目標達成のために取り組めることの1つとして「資源を大切にする」ということがあげられます。
少し当たり前のように聞こえますが、ここで重要なキーワードとなるのが”5R”です。
5RとはRecycle(リサイクル)、Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Repair(リペア)、Return(リターン)の5つの頭文字をとったものです。
まずは、消費する量を減らす(リデュース)、そしてすぐに新しいものを買うのではなく、まだ使えるのならリユースしたり、リサイクルしたりする、壊れて使えなくなってしまったのであれば、修理(リペア)する、いらなくなったものは捨てるのではなく、それを求めている人に返還する(リターン)といったものを循環させる仕組みです。
ものを無駄にしないという意識があれば、これら5つのことは今すぐにでも取り組めますので、ぜひ意識してみてください!
FSCマークのついた製品を選ぶ
皆さんは”FSCマーク”というものを聞いたことがあるでしょうか?
FSCマークとは次の2つの特徴がある商品に付けられています。
1 森林の生物多様性を守っていること 2 製造する際に先住民族をはじめとする労働者の権利を侵害していないこと |
つまり、FSCマークのついた商品を購入することで直接的にはアクションを起こさなくても森の生物多様性を守ることにつながるのです。
FSCマークのついた製品はごく身近に存在します。例えば、紙パックや紙袋、紙ストローなどです。ペットボトルではなく紙パックのジュースを購入する、プラスチックストローではなく紙ストローを使うようにするなど、行動できることは多くあります。これなら、私たちにでもすぐ取り組めそうですね!
環境保全団体等に寄付する
今まで紹介してきた取り組みは自らの意志でアクションを起こす必要があり、中には難しく感じた人もいるかもしれません。
そのような人におすすめな取り組みが環境保全に取り組んでいる団体に寄付することです。
寄付先として次のような団体があるので、ぜひご覧くださいね✨
【1】公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)
WWFジャパンは、自然の中に人間が存在するという自然観を取り入れており、国際的な問題に取り組んでいる団体です。
陸の豊かさだけでなく、そのほかの環境問題にも積極的に取り組んでいるのが特徴的です。
【2】公益財団法人日本自然保護協会
公益財団法人日本自然保護協会は
①日本の絶滅危惧種を守る ②自然で地域を元気にする ③自然の守り手を増やす ④壊れそうな自然を守る |
といった4つのジャンルを軸に活動している団体です。
この団体は日本の絶滅危惧種を守るということが特徴的です。
【3】一般社団法人グリーンピース・ジャパン
グリーンピースとは環境問題を根本的に解決することを目指す国際環境NGOという団体のことです。
この団体が取り組んでいることの例として、1日100万個のコーヒーカップを減らすことや南極海の海底生態系の保護などがあります。
私たち人間が壊してしまった地球のさまざまなものはすぐには回復しないものばかりです。
ましてや絶滅してしまった動物たちは、もう戻ってくることはありません。
だからといって立ち止まるのではなく、現状打破するために私たちができることを地道にコツコツと行動していければと思います💪
ちなみにですが、野毛山動物園では毎年9月に開催されている動物の慰霊祭でラージャーの献花台が設置される予定です。
もしご都合がつく方は来園して「ラージャー」に挨拶しに行ってあげてくださいね🦁🎵
それでは、本日はこの辺で!
皆さん本日もご安全に!!
金成では一緒に働いてくれる現場施工の職人やCADを使った設計業務ができる方を常時募集しております。
ゼロからのスタートでも、しっかりと実力をつけて活躍できる環境がありますので安心してください!
気になる方は、ぜひお電話(045-574-9391)か、弊社ホームページにお問い合わせください。
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