世界禁煙デー🚭
こんにちは!金成、川﨑です!
気づけば明日から6月ですね!
日々、時間の経過の早さを痛感しています。。。😅💦
そんな本日、5月31日は「世界禁煙デー」です!!🚭
世界禁煙デーとは、世界保健機関(WHO)が、「たばこを吸わないことが一般的な社会習慣になること」を目指し1989年に制定したものです。厚生労働省は1992年から、世界禁煙デーから始まる1週間を「禁煙週間」とし、たばこの健康影響等の普及啓発を強化する期間として取り組んでいます。今年の令和6年度は、5月31日から6月6日までを禁煙週間とし「たばこの健康影響を知ろう!~たばことCOPD(※)の関係性~」というテーマのもと、たばこの煙などによって引き起こされる病気についての啓発を行います。
※慢性閉塞性肺疾患のこと
たばこはもちろん嗜好品として使用する権利がありますが、喫煙が健康に与える影響は大きく、また受動喫煙の危険性やニコチンの依存性も踏まえると、喫煙習慣は個人の嗜好にとどまらない健康問題となっていることから、生活習慣病を予防する上でのたばこ対策は重要な課題と言えます。
たばこはよく「百害あって一利なし」と言われますが、それはなぜでしょうか🤔?
具体的にたばこによって人体にどのような影響があるのか、喫煙による健康影響を様々な観点からお話ししようと思います。
喫煙者本人の健康影響
喫煙はがんをはじめ、脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患、慢性閉塞性肺疾患や結核などの呼吸器疾患、2型糖尿病、歯周病など、多くの病気と関係しており、予防できる最大の死亡原因であることが分かっています。
たばこの煙には200種類以上の有害物質が含まれており、そのうち約60種類に発がん性があるとされています。これらの有害物質は主に肺胞から吸収されますが、口腔や気道、胃、腸管からも吸収され、全身の臓器に影響を与えます。たばこと最も関連が深いとされるがんは、肺をはじめ咽頭がん、口腔がんなど、たばこの煙が直接触れる部位のがんですが、有害物質は血液に乗って全身に運ばれるため、胃がん、食道がんなどたばこの煙が直接触れない部位のがんのリスクも高まるとされています。
また、たばこには血液中の悪玉コレステロールであるLDL‐コレステロールを増やし、善玉コレステロールであるHDL‐コレステロールを減らす作用や、血圧を上昇させる作用もあり、これらの相互作用により動脈硬化が進み、狭心症や心筋梗塞などの心疾患、脳出血や脳梗塞などの脳血管疾患などのリスクが高まるといわれています。
上記にもある慢性閉塞性肺疾患(COPD)は別名「たばこ病」ともいわれており、たばこの有害物質を吸い込むことによって、空気の通り道である気道や、酸素と二酸化炭素の交換を行う肺胞などに障害が起こり、咳や痰が続いたり、階段を上るだけで息が切れたりする症状が慢性化していきます。症状が悪化すると、息切れにより日常生活が困難になり、最悪の場合は死に至るケースも少なくない病気です。
●喫煙が起因する病気の一覧 (参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/tobacco/t-02-002.html)
女性の喫煙・受動喫煙の状況と、妊娠出産への影響
女性の喫煙による妊娠出産の影響として、早産、低出生体重・胎児発育遅延などが挙げられます。また、生殖能力低下、子宮外妊娠、常位胎盤早期剥離、前置胎盤を引き起こす可能性が指摘されています。さらに、妊娠中においては妊婦本人の喫煙だけでなく受動喫煙であっても、乳幼児突然死症候群の要因となることが確実視されています。
たばこの煙に含まれる有害物質の中でも、特にニコチンや一酸化炭素、酸化物質(活性酸素など)が妊娠に悪影響を及ぼします。
●ニコチン…血管収縮作用により血流を減少させる
●一酸化炭素…酸素に比べて一酸化炭素と結びつきやすいことから、酸素を運搬するヘモグロビンの量を減少させます。また、血管の内側の壁(血管内皮)を損傷させる
●活性酸素誘導物質…炎症による組織生涯、脂質過酸化、血栓形成を引き起こす
これらにより、胎児・胎盤の低酸素状態や胎盤の老化促進・機能低下が起こることから、低出生体重児や早産のリスクが高まります。さらに、子宮外妊娠、常位胎盤早期剥離、前置胎盤を引き起こす可能性についても指摘されています。
妊婦本人の喫煙が早産や低出生体重・胎児発育遅延のリスクを高めることも、科学的に明らかになっています。妊娠中の喫煙期間が長くなるほど早産のリスクは高まり、喫煙本数が多いほど出生体重や身長を減少させます。一方、禁煙により胎児発育が改善する、つまり喫煙者にとっては低出生体重の予防に禁煙が有効であることを示す研究結果も報告されています。また、妊婦本人の喫煙や出生後の周囲の人の喫煙が乳幼児当然視症候群(SIDS)の要因となることも明らかになっています。
妊婦本人が喫煙しなくても、周りの人の喫煙によってたばこの煙にさらされる「受動喫煙」についても、胎児の発育などに悪影響が生じることが知らされています。日本において女性自身の喫煙率は男性に比べて低くなっている一方で、家庭での受動喫煙の機会が「ほぼ毎日」あった人は男性7.4%、女性11.6%と女性に多く、受動喫煙による妊娠出産への悪影響の回避が重要課題となっています。改正健康増進法(2020年4月完全施行)では、望まない受動喫煙を生じさせないよう配慮する義務(配慮義務)を喫煙者に課しており、妊娠中の女性の受動喫煙が減少する効果が期待されています。
ここで「受動喫煙」について少し掘り下げて話すと、受動喫煙が原因で生じた肺がん、虚血性心疾患、脳卒中、乳幼児突然死症候群(SIDS)の4疾患で死亡した人数は、平成27年度に報告された研究の中では日本で年間約1万5千人となっており、受動喫煙による健康影響はかなり深刻といえるでしょう。
1981年英国医学雑誌に掲載された論文の中では、本人が吸わなくてもヘビースモーカーのもとで生活した人は肺がんのリスクが約2倍になると報告されているそうです。その他にも日々多くの研究がなされ、その結果現在では受動喫煙による肺がんのリスクは1.28倍、虚血性心疾患のリスクは1.3倍、脳卒中のリスクは1.24倍とされています。
若者の健康と喫煙
喫煙開始年齢が早いほど、健康被害が大きく、またニコチン依存も強くなります。このため、成人年齢が18歳に引き下げられても、法的に喫煙できる年齢は20歳が維持されています。また、健康への悪影響が大きい子どもや若者をたばこの煙から守るため、2020年に施行された改正健康増進法では、喫煙できる場所への20歳未満の者の立ち入りが禁止されるなどの対策が講じられました。
発育期の細胞は感受性が高いため、発がん性物質の悪影響を受けやすい、あるいは動脈硬化病変を起こしやすいことを示す報告があるほか、未成年の喫煙者で咳、たん、息切れの症状、呼吸機能の低下との因果関係が確認されています。また、国内外の研究から、喫煙開始年齢が早いほど、がんや心血管疾患などたばこに関連する病気になりやすく、早世するリスクが高くなることが明らかになっています。そのため、民法改正により2022(令和2)年4月1日より成人年齢は18歳に引き下げられましたが、喫煙・飲酒・ギャンブルに関する年齢制限は民法の成人規定と連動せず、引き続き20歳という年齢が維持されました。健康への悪影響やニコチン依存症の重症化への懸念が考慮された結果です。
ニコチン依存度については、習慣的に喫煙を始めた年齢別に見た分析から、若いうちに吸い始めるほど依存度の高い人が多くなるという結果が報告されています。10代から吸い始めた人は20代で吸い始めた人よりも、また20代で吸い始めた人は30代で吸い始めた人よりも、ニコチン依存度の高い人の割合が多くなっています。若いうちに吸い始めた人は、よりたばこをやめにくいと考えられます。
上記に挙げたように様々な悪影響が考えられ、喫煙者本人だけでなく身の回りの人たちにも影響が及ぶことから、非喫煙者の方々も他人事と思わず「たばこ」について改めて考え直す必要があると感じます🤔🌀
もちろんこのブログをきっかけに、禁煙外来に行ってみるなどの行動に移していただくと嬉しいのですが、禁煙週間中は国だけでなく各地方自治体などによる取り組みや啓発イベントも多数行われる予定ですので、そちらに足を運んでいただき、考え直すきっかけにするのもいいと思います♬
~・【イベント情報】~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
●厚生労働省、公益財団法人日本医師会などが共催する世界禁煙デー記念イベント開催
(5月31日(金)15:30~17:00 @渋谷ストリームホール)
●東京都では公益社団法人東京都医師会と共同で、東京スカイツリーをはじめとする都内施設を、受動喫煙防止のシンボルカラーであるイエローグリーンにライトアップ予定
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
それでは、本日はこの辺で!
皆さん本日もご安全に!!
金成では一緒に働いてくれる現場施工の職人やCADを使った設計業務ができる方を常時募集しております。
ゼロからのスタートでも、しっかりと実力をつけて活躍できる環境がありますので安心してください!
気になる方は、ぜひお電話(045-574-9391)か、弊社ホームページにお問い合わせください。
皆さまからの募集をお待ちしております。
株式会社金成
〒230-0078 神奈川県横浜市鶴見区岸谷4-28-45-1F
TEL:045-574-9391
FAX:045-574-9392